庭の水やりや打ち水、洗車、子ども用のプール――夏は屋外の水栓が一年でいちばん活躍する季節です。ところが「久しぶりに散水栓を使ったら、ポタポタ漏れて止まらない」「立水栓のハンドルの根元から水がにじむ」といった不具合に気づくのも、屋外の水栓をよく使う季節です。
本記事では、散水栓・立水栓の水漏れの原因を「漏れている場所」から切り分ける方法と、自分でできるパッキン交換の手順、そして見逃すと怖い地中配管の漏水サインについて解説します。
散水栓と立水栓の違い
屋外の水栓には、大きく2つのタイプがあります。
・散水栓:地面に埋め込まれたボックスの中に蛇口が収まっているタイプ。ふだんはフタを閉めておき、使うときにホースをつないで使用します
・立水栓:地面から立ち上がった柱に蛇口が付いたタイプ。水受け(パン)とセットになっていることが多く、ホースなしでもそのまま使えます
どちらも構造はシンプルな単水栓(ハンドルをひねって水を出す蛇口)が主流で、水漏れの原因や直し方の考え方は共通です。
水漏れの場所でわかる原因|パッキンは3種類
ハンドル式の水栓の水漏れは、内部のゴムパッキンの劣化が主な原因です。どのパッキンが傷んでいるかは、漏れている場所からおおよそ見当が付きます。
・吐水口の先端からポタポタ漏れる → コマパッキン(ケレップ)の劣化。ゴムと金属でできた独楽のような形の部品で、ハンドルを閉めたときに水を止める役割をしています
・ハンドルの根元からにじむ → 三角パッキンの劣化。ハンドル下のカバーナットの内部にあり、軸(スピンドル)を伝って水が漏れ出すのを防いでいます
・パイプ(スパウト)の付け根から漏れる → Uパッキンの劣化。パイプの回転部分からの水漏れを防いでいます
ゴムパッキンは消耗品で、使用年数とともに劣化していきます。屋外の水栓は一年じゅう雨風や直射日光、冬の冷え込みにさらされるうえ、使う時期と使わない時期の波も大きいため、「久しぶりに使ったら漏れていた」が起こりやすい場所なのです。
自分でできるパッキン交換の手順
よくある「吐水口からのポタポタ」、つまりコマパッキンの交換手順をご紹介します。用意するものは、モンキーレンチ、ドライバー、新しいコマパッキンです。
1. 元栓を閉める:散水栓・立水栓には個別の止水栓がないことが多いため、水道メーターボックス内の元栓を閉めます。閉めたら蛇口を開けて、水が出ないことを確認してください
2. 蛇口の上部を外す:(ハンドルを先に外すタイプは、ドライバーでハンドルのビスを外してから)モンキーレンチでカバーナット(キャップナット)を緩めて、蛇口の上部を取り外すと、奥にコマパッキンが入っています
3. コマを交換する:古いコマを取り出し、新しいものに入れ替えます。コマパッキンにはサイズの違いがあるため、外した部品をホームセンターに持参して同じものを選ぶと確実です
4. 逆の順序で組み立て、元栓を開けて漏れがないか確認する
注意点は「締めすぎないこと」です。ナットを力任せに締めるとハンドルの動きが固くなり、かえって部品を傷めます。また、屋外の水栓は長年の風雨でネジやナットが固着していることがあります。無理に回すと配管ごと傷めるおそれがあるため、固くて動かないときは無理をせずプロにご相談ください。
ボックスに水がたまる・地面が湿っているのは地中漏水のサイン
パッキンを替えても水が止まらない場合や、次のような症状がある場合は、蛇口ではなく地中の配管側に問題がある可能性があります。
・水を使っていないのに、散水栓ボックスの中にいつも水がたまっている(晴れた日が続いても消えない)
・立水栓まわりの地面がいつも湿っている、水たまりが消えない
・心当たりがないのに、水道料金が急に上がった
屋外の給水管は地中を通っているため漏水に気づきにくく、水道料金の請求で初めて発覚するケースも少なくありません。家じゅうの蛇口をすべて閉めた状態で、水道メーターのパイロット(水が流れると回る小さな部品)が回っていれば、どこかで漏水しているサインです。
地中や壁の中の漏水調査・修理は、DIYでは対応できない領域です。放置すると水道料金がかさむだけでなく、宅地の地盤や建物の基礎まわりにも良い影響はありません。気になるサインがあれば、早めに水道の専門業者へご相談ください。
出典:鹿児島市「コマパッキン取替|鹿児島市」。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。
