横浜市金沢区で下水が詰まったときは、まず敷地の中にある「接続ます」を見ます。接続ますで汚水があふれていれば、横浜市が管理する公共下水道が詰まっている可能性があるため、金沢土木事務所に連絡します。接続ますより家側の排水管やますは、家の側で管理する部分なので、市では作業できず、排水設備業者などに頼んで解消することになります。
この記事では、金沢区役所(金沢土木事務所)と横浜市の案内をもとに、家と市の管理の境目、道路の「ます」が詰まったときの連絡先、金沢区の下水道の特徴、自分でできる確認と相談したいサインを整理します(2026年10月時点の情報です)。
金沢区で下水が詰まったら、どこに連絡する?
連絡先は、詰まっている場所が「市の管理」か「家の管理」かで変わります。
| 詰まっている場所 | 連絡・依頼先 |
|---|---|
| 接続ますで汚水があふれている(公共下水道の詰まりの可能性) | 金沢土木事務所 |
| 道路の「ます」に雨水が流れ込まない・壊れている | 金沢土木事務所 |
| 接続ますより家側の排水管・ます | 排水設備業者など(家の側で手配。賃貸は大家さん・管理会社、マンションは管理組合・管理会社へまず相談) |
金沢土木事務所は、金沢区内の道路・水路・下水道・公園などの維持管理をしている横浜市の事務所です。区は、区内の道路や下水道、河川、身近な公園などの異常を見つけたときは、金沢土木事務所に連絡するよう呼びかけています。
- 所在地:横浜市金沢区寺前一丁目9番26号
- 電話:045-781-2511
- 開庁時間:午前8時45分から午後5時(土曜・日曜・祝日・振替休日と年末年始を除く)
家の管理と市の管理の境目は「接続ます」
「接続ます」とは、トイレ・台所・浴室などから出た汚水が流れ込む、敷地の中のますです。金沢区のページの図では、接続ますまでが「みなさんで維持管理する部分(=排水設備)」として塗られ、その先の取付管・下水管は塗られておらず、境目に「官民境界」の線が引かれています。
区の案内では、トイレ・台所・浴室などからの汚水を接続ますへ流し込む設備を「排水設備」といい、この設備は土地の所有者や住んでいる人、企業などが敷地の中に設けるもので、維持管理もそれぞれが行うとされています。そのうえで、次のように分けています。
- 接続ますで汚水があふれている:横浜市が管理する公共下水道が詰まっている可能性がある。土木事務所(下水道・公園係)へ連絡
- 家の側(図の青い部分)で詰まっている:各家庭で管理しなければならない部分なので、横浜市では作業できない。排水設備業者などを使って解消する
ますの種類や役割は排水マスとは?戸建て住宅オーナーが知っておくべき役割とつまり対策で詳しく解説しています。
道路の「ます」が詰まって雨水が流れないとき
道路には、道路に降った雨水を流すための「ます」(街渠ます・集水ます)が設置されています。金沢区は、ますから水が流れ込まない場合や、ますが壊れている場合は、土木事務所に連絡するよう案内しています。
道路のますは敷地の外にあり、家の排水設備とは別のものです。ここからは当コラムの考えですが、秋から冬にかけて落ち葉がたまりやすい時期は、家の前の道路のますの様子も気にかけておくと、大雨のときにあわてずにすみます。
金沢区を含む処理区は分流式と合流式の両方
横浜市によると、金沢区の全域と、磯子区・港南区の一部の下水は、金沢水再生センター(金沢区幸浦)で処理されています。この処理区では、分流式と合流式の両方の下水道が採用されています。処理された水は、富岡川から東京湾に放流されています。
- 分流式:汚水と雨水を分けて、それぞれ下水道の汚水管・雨水管に流す方法。雨水はU字溝に流す場合もあります
- 合流式:雨水と汚水を合わせて、1本の排水管で下水道に流す方法
金沢区のページは、分流式の場合、汚水を雨水管に流してはいけないと案内しています。これをふまえて当コラムでは、庭やベランダで洗い物をした水などを、雨水ますや側溝に流していないか確かめておくことをおすすめします。自宅の地区が分流式か合流式かの調べ方は、下水道が合流式か分流式かを調べる方法で紹介しています。
業者や土木事務所に頼む前に、自分で確かめること
ここからは区の案内ではなく当コラムの目安ですが、次の順番で確かめると、詰まっている場所の見当がつけやすくなります。ますのふたを開ける前に、手順のすぐ下にある注意(ふたの扱い、賃貸・マンションの相談先)を先に読んでください。
- 詰まっているのが1か所か、家じゅうか:トイレだけ・台所だけなど1か所なら、その水まわりの近くの排水管やトラップの詰まりが考えられます。家じゅうの流れが悪いなら、屋外の排水管やますの側も疑います。
- 敷地内の排水ますのふたを開けて、水位と汚れを見る:家に近いますに水がたまっていて、接続ますには水がたまっていないなら、その間の家の側の排水管で詰まっている見当がつきます。
- 接続ますで汚水があふれていないかを見る:あふれていれば、市が管理する公共下水道の詰まりの可能性があるため、金沢土木事務所へ連絡します。
ますのふたは重いことがあります。無理に開けず、開けたときは必ず元どおりに閉めてください。ふたを開けたまま離れると、つまずきや転落の危険があります。ますの中の汚水には素手で触れないでください。また、ますや排水口のまわりで下水ではなくガスのようなにおいがするときは、火気を使わず、換気扇や電灯などの電気のスイッチにも触れずに、まずガス会社へ連絡してください。
賃貸住宅にお住まいの方は大家さんや管理会社に、マンションは管理組合や管理会社に、まず相談してください。
自分でやってよい範囲・業者に相談したいサイン
自分でできること
- 排水口のごみ受けや、トラップの見える範囲の髪の毛・ごみを取る
- 敷地内のますのふたを開けて、水のたまり方や汚れの様子を見る
- 雨水ますや側溝に、洗い物などの生活排水を流さない
- 道路のますが詰まっていたら、金沢土木事務所に連絡する
業者に相談したいサイン
- 家の側のますに水がたまったまま引かない
- 何度掃除しても、同じ場所がくり返し詰まる
- ますの中に木の根や、固まった油・汚れが見える
- 排水口からゴボゴボと音がする、下水のにおいが続く
大雨に備えて見ておきたい金沢区のハザードマップ
金沢区は、金沢区版の洪水・内水・高潮のハザードマップを公開しています。このうち「内水」は、下水道の雨水排水能力を超える雨が降って、雨を排水できなくなり、水があふれることを指します。当コラムの考えですが、自宅のまわりが大雨のときに水があふれやすい場所かを確かめておくと、道路や家のますを点検するときの目安になります。
よくある質問
夜や休日に下水があふれたら?
当コラムでは、あふれている間は、トイレ・洗濯機・お風呂などで水を流すのを控えることをおすすめします。金沢土木事務所の開庁時間は、平日の午前8時45分から午後5時までです。時間外の連絡方法は、横浜市のホームページや区役所の案内で確認しておくと安心です。
家の前の道路のますに落ち葉が詰まっています。自分で掃除していい?
金沢区は、道路のますから水が流れ込まない場合や、ますが壊れている場合は、土木事務所に連絡するよう案内しています。道路のますのふたは外さず、まずは金沢土木事務所に相談してください。
接続ますがどこにあるか分かりません。
金沢区のページの図では、接続ますは敷地の中で、官民境界の手前で、取付管につながる位置に描かれています。図も参考にしてください。見つからないときや判断に迷うときは、金沢土木事務所に相談できます。
まとめ
- 接続ますで汚水があふれていれば、市が管理する公共下水道の詰まりの可能性がある。金沢土木事務所(045-781-2511)へ連絡
- 接続ますより家側は、家の側の管理。市では作業できないので、排水設備業者などに頼んで解消する
- 道路のますに水が流れ込まない・壊れているときも、金沢土木事務所へ
- 金沢区の処理区は分流式と合流式の両方がある。分流式の地区では汚水を雨水管に流さない
金沢区で排水の詰まりや流れの悪さが気になるときは、横浜市の水道修理のページやつまり修理のページもあわせてご覧ください。
出典:横浜市金沢区「下水道が詰まったら」「道路の「ます」がつまっていて雨水が流れない」「土木事務所案内」「浸水(洪水・内水・高潮)ハザードマップ」、横浜市「金沢水再生センター」。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。
