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Beプラミングの水まわりブログ

大田区六郷・雑色・糀谷の水まわりトラブル|低地と築古住宅の対処法

大田区のなかでも、六郷・雑色・糀谷といった区の南東側は、多摩川に近い低地に住宅がぎっしり建ち並ぶエリアです。雪が谷や洗足池のような台地側の住宅地とは、地面の高さも建物の年代も違うため、水まわりで起きるトラブルの中身も変わってきます。

この記事では、六郷・雑色・糀谷にお住まいの方に向けて、低地の住宅ならではの排水トラブルと、その見分け方・対処法を整理します。

六郷・雑色・糀谷はどんなエリアか|多摩川下流の低地に広がる住宅地

大田区は公式に「西北部の丘陵地帯と東南部の低地に2分され、丘陵地帯はいわゆる武蔵野台地の東南端にあたります。低地部は、海岸や多摩川の自然隆起と堆積によってできた沖積地と、それに続く埋め立て地からなっています」と説明しています。海抜については「田園調布付近が最高で42.5メートル、南東に向かって次第に低くなり、低地部の高いところで約5メートル、海岸線や埋め立て地では約1メートルです」とされています。

六郷・雑色・糀谷は、南東に向かって次第に低くなっていく側にあたります。区の面積は61.86平方キロメートルで23区内第1位です。大田区の公式サイト「Unique Ota」は、このうち雑色駅を含む六郷エリアを「区内で最も人口が多いエリア」、雑色駅前の雑色商店街を「都内で最多の商店街数を誇る大田区の中でも最大の店舗数を有する商店街」と紹介しています。

水まわりの視点でこのエリアを言い換えると、こうなります。

▶ 地面が低いので、排水は「勢いよく下る」のではなく「ゆるやかに流れる」
▶ 住宅が密集し、敷地いっぱいに建てられた戸建て・アパートが多い
▶ 建物の年代の幅が広く、築数十年の木造と新しい共同住宅が隣り合う

低地の住宅で起きやすい排水のつまり・流れの悪さ

排水は水の重さで下へ流れる仕組みなので、地面の高低差が小さい土地では、配管の勾配(傾き)をあまり大きく取れません。勾配がゆるいと水の流れる速さが落ち、油や石けんカス、髪の毛といった汚れが管の底に残りやすくなります。

その結果、こういう順番で症状が進むことがあります。

▶ 最初は洗面やお風呂の水がなんとなく遅く引くようになる
▶ 次に、流したあとに「ゴボゴボ」という音が混ざるようになる
▶ やがて排水口からにおいが上がるようになる
▶ 最後に、いちばん低い位置にある排水口(多くは浴室や1階の洗濯機置き場)から水があふれる

大事なのは、最後の「あふれる」段階になったとき、原因は必ずしもあふれた場所にはないということです。低地の住宅では、屋外の排水マスや、敷地から公共の下水道につながるまでの配管でつまりが起きていて、そのしわ寄せがいちばん低い排水口に出ているケースがあります。戸建てにお住まいの方は排水マスとは?戸建て住宅オーナーが知っておくべき役割とつまり対策もあわせてご覧ください。

大雨のあとに流れが悪くなる・においが上がるとき

大田区は「大田区防災ハザードマップ」の風水害編に、多摩川ハザードマップ、高潮ハザードマップ、中小河川・土砂災害・内水氾濫ハザードマップを掲載しています。名称のとおり、川があふれる洪水だけでなく、雨水が下水道や側溝で流しきれずにあふれる内水氾濫も想定に含まれています。

まとまった雨が降ったあと、次のような症状が出ることがあります。

▶ 雨が上がったあとも、しばらく排水の流れが戻らない
▶ ふだんは気にならない排水口から下水のようなにおいが上がってくる
▶ 屋外の排水マスのふたの近くに水が残っている

雨の直後だけで、しばらくすると元に戻るのであれば、下水道側の一時的な水量増加が影響していることがあります。一方で、雨が上がってしばらくたっても流れが戻らない、においが続くという場合は、もともと配管や排水マスに汚れがたまっていて、雨をきっかけに症状が表に出た可能性があります。においの仕組みについては雨の日に下水のニオイが強くなる原因と対処法で詳しく解説しています。

なお、屋外に洗濯機置き場がある、半地下の駐車場や倉庫があるといった住宅では、雨のときに水がたまる場所を平常時に見ておくと役に立ちます。

雑色・六郷の築年数が経った戸建て・アパートで注意したい点

大田区は低地部について「住宅や工場が密集する商業・工業地域を形成し」と説明しています。敷地に余裕が少ない建物では、水まわりで次のような状況が起こりえます。

▶ 屋外の配管が建物と塀のわずかな隙間を通っていて、点検口に手が届きにくい
▶ 排水マスの上に物置やプランターが置かれていて、ふたを開けたことがない
▶ 増築や水まわりのリフォームを重ねた結果、配管の経路が図面と違う

とくに3つ目は、修理のときに時間がかかる原因になることがあります。以前どこかを直したことがある、キッチンや浴室の位置を変えたことがある、という情報は、業者に伝えていただけると原因の絞り込みが早くなります。

賃貸のアパート・マンションにお住まいの場合は、部屋のなかの器具(蛇口、トイレのタンク、洗面の排水トラップ)で完結する不具合か、建物全体の配管に関わる不具合かで、連絡先が変わります。ご自身の部屋だけでなく他の部屋でも流れが悪いようなら、まず管理会社やオーナーへ連絡してください。賃貸が多い地域の排水トラブルについては大田区の水まわりトラブル対応|蒲田・田園調布・羽田エリアでも触れています。

糀谷|駅前の再開発ビルと、周辺の古い住宅で異なる注意点

糀谷駅の周辺では、糀谷駅と環状8号線に挟まれた約1.3ヘクタールの区域で「糀谷駅前地区」の市街地再開発事業が行われ、2017年3月に工事が完了しました。国土交通省の資料によると、駅前広場が新しく整備され、施設建築物には商業施設や認可保育園、高齢者支援施設、住宅などが入っています。

つまり糀谷は、駅のすぐそばに比較的新しい共同住宅があり、そこから少し離れると以前からの住宅が続くという構成になっています。この違いは水まわりにも表れます。

新しい共同住宅では、設備の劣化よりも、使い方に起因するトラブルが起こりえます。トイレに流せる表示のあるシートをまとめて流した、キッチンの油をそのまま流した、といったことが積み重なると、築年数に関係なく詰まることがあります。ディスポーザーや食器洗い乾燥機が備え付けの住戸では、それぞれの取扱いに沿った使い方が前提になります。

一方、周辺の古い住宅では、給水管・排水管そのものの経年が原因になることがあります。朝いちばんの水に色がつく、蛇口を閉めた瞬間に「ドン」と音がする、といったサインが出ていれば、配管側の点検を検討する時期です。

自分でできる応急処置と、業者に頼むべきライン

まず、水を止める場所を確認しておいてください。トイレは便器のそばの止水栓、キッチン・洗面はシンク下の止水栓、住戸や住宅全体は水道メーターボックスのなかにある止水栓(元栓)で止められます。

自分で試してよいのは、次の範囲です。

▶ 排水口のふた・ヘアキャッチャー・トラップのお椀を外して汚れを取る
▶ 便器の中のつまりに、ラバーカップを正しい向きで使う
▶ 使っていない排水口に少量の水を流し、封水を補う

ここから先は、無理にご自身で進めるより、業者に見てもらったほうが確実な領域です。

▶ 屋外の排水マスの中で水が引かない、複数の器具で同時に流れが悪い
▶ 便器の水位が下がらず、ラバーカップでも変化がない
▶ 水を使っていないのに水道メーターのパイロットが回転(メーターの種類によっては点滅)している
▶ 床や壁、天井にしみがある、湿った感触がある

低地で住宅が密集しているエリアでは、あふれた水が隣の敷地や階下へ回りやすく、初動が遅れるほど被害が広がりやすくなります。判断に迷った時点でご連絡いただいて構いません。

出典:大田区「大田区のプロフィール」/大田区「大田区防災ハザードマップ」/大田区 Unique Ota「六郷エリア一覧」/国土交通省「社会的課題に対応した市街地再開発事業の事例(第2回不動産分野の社会的課題に対応するESG投資促進検討会 資料3)」/東京都水道局「漏水は早期発見・早期修繕を!」。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。

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