マンションで突然水漏れが起きたとき、多くの方がパニックになります。マンションでは、漏れた水が階下や隣室に回ることがあるため、自分の部屋だけの問題では済まないこともあります。
水漏れは対応が早ければ被害を最小限に抑えられますが、初動を間違えると被害が拡大し、修理費用も跳ね上がります。ここでは、マンションで水漏れが発生したときに取るべき行動を順番に整理します。
最初の五分間でやるべき三つのこと
水漏れに気づいた瞬間にやるべきことは三つです。
- 一つ目は水を止めることです。
水漏れの原因がトイレであればトイレの止水栓、キッチンであればキッチン下の止水栓を閉めてください。原因箇所がわからない場合は、玄関横のパイプスペース(パイプシャフト)内にあることが多い元栓を閉めると、部屋全体の給水が止まります。
- 二つ目は漏れている水を受けることです。
バケツ、洗面器、タオルなど手近なものを使って、水が床に広がるのを防いでください。特にフローリングの床は水を吸い込みやすく、短時間でも浸水すると膨張や変色の原因になります。
- 三つ目は管理会社または管理組合に連絡することです。
マンションの水漏れは共用部分の配管が原因の場合もあり、自室の設備だけの問題とは限りません。管理会社の緊急連絡先は入居時の書類やエントランスの掲示板に記載されていることが多いです。
階下への被害が出ているかを確認する
自室の水漏れを応急処置で止めた後、可能であれば階下の住人に声をかけ、天井に水のシミや滴りが出ていないかを確認してください。
天井の照明やコンセントが濡れている場合は触らず、管理会社に伝えてください。
すでに階下への漏水が起きている場合、放置すると損害賠償の問題に発展することがあります。加入している保険で補償される場合もありますが、被害の拡大を防ぐための迅速な行動が求められます。管理会社への報告と同時に、加入している火災保険などの補償内容も確認しておくとよいでしょう。
やってはいけないこと
水漏れが起きたときにやってはいけないことが二つあります。
一つ目は、自分で配管をいじることです。工具を使って配管の接続部を外したり、無理にナットを締め直そうとしたりすると、配管が破損してさらに大きな漏水事故を引き起こす可能性があります。配管に手を加えるのは止水栓を閉めるところまでにとどめてください。
二つ目は、何もせず放置することです。少量の水漏れだからと放置していると、床材や壁の内部に水が浸透し、カビの発生や構造材の腐食につながります。目に見える被害が小さくても、内部で被害が進行していることは珍しくありません。小さな水漏れでも必ず原因を突き止め、修理を行ってください。
管理会社に連絡がつかない場合はどうするか
管理会社の営業時間外や休日で連絡がつかない場合もあります。その場合は自分で水道修理業者に依頼することになりますが、業者選びで注意すべき点があります。
まず、作業前に見積りを出してくれる業者を選んでください。水漏れの焦りにつけ込んで高額な料金を請求する業者も残念ながら存在します。電話の段階で「見積りは無料か」「作業前に金額を提示してくれるか」を必ず確認してください。
また、マンションの水漏れは原因が複合的なこともあるため、集合住宅の配管に詳しい業者に相談すると安心です。戸建てとマンションでは配管の構造が異なり、集合住宅特有の知識が必要になる場面があります。
