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Beプラミングの水まわりブログ

江東区の大雨で排水が逆流する?低地の住まいの備えと排水ますの点検

大雨で短時間に大量の雨水が下水道管に流れ込むと、管の中の水位が上がり、道路面より低い場所にあるトイレやお風呂の排水口から下水が逆流するおそれがあります。江東区には地盤が大きく沈下した地域があり、区役所の標高も約マイナス1.3メートルと案内されています。低い場所の住まいほど、大雨のときの逆流や流れ込みへの備えが大切です。大雨の前に排水ます・雨水ますのごみを取り除く、土のう・水のうを用意する、半地下や地下室がある家は逆流を防ぐ設備を確かめる、の3つを済ませておくと安心です。

いま浸水が始まっている、または浸水のおそれがあるときは、半地下や地下室に入らないでください。東京都下水道局は、浸水のおそれがあるときは半地下部などへ入らないよう呼びかけており、流れ込んだ水の圧力で半地下や地下のドアが開きにくくなる危険もあるとしています。

この記事では、東京都下水道局と江東区の案内をもとに、大雨のときに排水が逆流する仕組み、江東区で使える備え、大雨のあとに確認したいことを整理します(2026年10月時点の情報です)。

大雨のときに排水が逆流するのはなぜ?

ふだんは下水道管の中の水位が低く、トイレやお風呂の排水は自然に下水道管へ流れていきます。ところが豪雨になると、短時間に大量の雨水が下水道管に流れ込み、管の中の水位が一気に上がります。

東京都下水道局は、このとき下水が宅地内の排水管を通って逆流し、半地下部のトイレやお風呂場などから下水が噴き出すおそれがあると案内しています。あわせて、下水道管に入りきらなくなった雨水が道路側から建物に流れ込み、半地下や地下が浸水したり、水の圧力でドアが開きにくくなったりする危険もあるとしています。

つまり大雨のときの水の被害には、次の2つの入り口があります。

  • 下からの逆流:下水道管から排水管を通って、低い位置の排水口に戻ってくる水
  • 外からの流れ込み:道路や敷地にあふれた雨水が、出入口などから入ってくる水

なお、ここでいう「排水ます」とは、敷地の中の排水管の途中にある点検・掃除のための升(ます)のことです。役割やつまりやすい場所は排水マスとは?戸建て住宅オーナーが知っておくべき役割とつまり対策で詳しく解説しています。

江東区の住まいで大雨の排水に気をつけたい理由

江東区によると、区内の南砂では大正7年以来、約4.5メートルも地盤が沈下しました。昭和40年代の末ごろからは沈下が落ち着き、現在はほとんど見られないとされていますが、区は、「江東ゼロメートル地帯」のように地盤が大きく沈んだ地域では、台風による高潮や地震で堤防が壊れたときに洪水などの危険があると説明しています。区のよくある質問では、江東区役所(東陽4丁目)の標高は約マイナス1.3メートル(東京湾の平均海面が基準)と案内されています。

また、東京都下水道局は、大雨や高潮で川や海の水位が上がると、川や海から下水道管を通って水が宅地側に流れ込む(逆流する)ため、樋門(ひもん)や高潮防潮扉のゲートを閉めて逆流を防いでいると説明しています。ただし、ゲートを閉めると宅地側の雨水の行き場がなくなり、雨が長く降り続くと宅地側で浸水する場合があるとしています。

まずは「大雨浸水(内水)ハザードマップ」で自宅を確認

江東区は、洪水・大雨浸水(内水)・高潮の3種類の水害ハザードマップを発行しています。このうち大雨浸水(内水)ハザードマップは、局地的な大雨などで雨水の排水が追い付かず、あふれたときを想定した地図です。区のホームページからダウンロードできるほか、防災センターの窓口や各出張所、各図書館などで紙の地図も配られています。

区は、大雨による浸水は下水道などの処理能力を超える豪雨によるもので、比較的短時間で解消されると説明しています。とはいえ、短い時間でも低い場所の排水口からの逆流や玄関からの流れ込みは起こりえるため、自宅や周辺が浸水するおそれのある場所かどうかを先に確認しておきましょう。特定の場所の浸水の深さは、東京都の「東京都防災アプリ」で確認するよう区は案内しています。

大雨の前に自分でできる備え

  1. 雨水ます・側溝・ベランダの排水口のごみを取る:東京都下水道局は、雨水ますや側溝にごみがたまったり物が置かれたりしていると、雨水が下水道管に流れ込まず浸水の危険が高くなると案内しています。江東区も、家の備えとして排水溝が物やごみでふさがっていないかを確認するよう呼びかけています。ベランダの排水口の掃除はベランダの排水溝が詰まる原因と対策を参考にしてください。
  2. 敷地内の排水ますのふたを開けて、たまりを確認する:戸建てで、ふたを開けたときに水がたまったまま引かない、泥や油の固まりが厚くたまっている、といった状態なら、大雨の前に掃除やつまりの点検をしておくと安心です。重いふたや深いますは無理に作業せず、開けたふたは必ず元どおりに戻してください。なお、道路との境目近くにある「公共汚水ます」は、東京都下水道局がふたを開けないよう呼びかけています。道路にたまった雨水を流すためなどにふたが開けられ、段差によるつまずきや転倒の事故が起きているとしています。賃貸住宅は大家さんや管理会社に、マンションの共用部分の排水設備は管理組合や管理会社に、まず相談してください。
  3. 土のう・水のうを用意する:東京都下水道局は、土のう・水のう・止水板などで、水深の浅い浸水を軽減できると案内しています。江東区の土のうの配送は、次の節で説明します。
  4. ハザードマップと避難先を確認する:前の節のとおり、自宅が浸水するおそれのある場所か、どこへ避難できるかを家族で確認しておきます。

江東区の土のう配送(2026年の申し込みは10月10日まで)

江東区は、住宅への浸水被害を軽減するため、6月から10月に土のうを配送しています。2026年の配送の申し込み期間は5月11日から10月10日までで、10月10日までの受付分は10月中旬から末日に配送される予定と案内されています。台風が近づいてからの直前の対応は難しいとされているため、申し込みは受付期間のうちに早めに済ませておくと安心です。受付期間を過ぎたあとは、次の受付の予定を区のページで確認してください。区の案内では、電話の受付は平日の9時から16時です。2026年は10月10日が土曜日にあたるため、電話で申し込めるのは10月9日(金)の16時までとなります。

  • 申し込み:区の申し込みフォーム、または河川公園課工務係(電話:03-3647-2538、平日9時から16時受付)
  • すでに土のうを持っていて袋が破れている場合は、袋だけの配送もあります
  • 店舗・事務所・事業所・駐車場などは対象外です
  • 土のうの日常の管理と、要らなくなったときの処分は自分で行います(区は、清掃事務所では収集できず、産業廃棄物扱いになると案内しています)

使わない時期は、ブルーシートなどで包み、すのこなどを敷いて保管すると長持ちするとされています。

土のうが間に合わないときは「水のう」

江東区は、緊急時に個人ですぐにできる方法として、厚手のビニール袋に水を入れて並べる方法を紹介しています。東京都下水道局も、ごみ袋を使って「簡易水のう」を作れること、段ボール箱と組み合わせると強度が増すことを案内しています。

半地下・地下室にトイレやお風呂がある家の対策

東京都下水道局は、豪雨のときに下水道管の水位が上がると、道路面より低い場所にあるトイレや風呂場などから下水が逆流する場合があるとしています。そのうえで局は、半地下家屋や地下室がある家に、浸水被害が起きる前の逆流対策と浸水対策を呼びかけています。

下からの逆流には「逆流防止弁付きのポンプ施設」

東京都下水道局によると、逆流防止弁付きのポンプ施設を設置すると、豪雨のときでも下水道管から下水が逆流せず、トイレやお風呂などの排水ができるようになります。排水ポンプ・排水管・逆流防止弁がついた排水槽を「汚水用排水ポンプ槽」と呼び、これで豪雨時の逆流を防ぐとしています。あわせて、敷地内の雨どいなどの雨水をポンプ施設の下流側につなぐと、ポンプの運転を最小限に抑えられるとしています。

外からの流れ込みには土のう・止水板・ステップアップ

東京都下水道局は、雨水の流れ込み対策として次の3つをあげています。

  • 土のうや水のうを積んで雨水の侵入を防ぐ
  • 出入口に板などを設置する(止水板)
  • 出入口の一部を道路面より高くする(ステップアップ)

また、浸水のおそれがあるときは半地下部などへ入らないよう呼びかけています。

ポンプ槽を付けるときは、工事の前に手続きを確認

ポンプ槽の設置や排水管・ますの付け替えなど、敷地の中の排水設備に手を加える工事には、東京都下水道局の手続きが必要になる場合があります。工事を考えるときは、着手する前に、所管の下水道事務所(お客さまサービス課排水設備担当)へ必要な手続きを確認してください。

大雨のあとに確認したいこと

大雨が過ぎたら、次のような変化がないかを見ておきます。

  • トイレ・お風呂・洗面所の流れが、大雨の前より遅くなった
  • 排水口からゴボゴボと音がする、下水のにおいが続く
  • 敷地内の排水ますに泥や落ち葉がたまっている、水が引かない
  • 半地下の床や排水口のまわりに水が上がった跡がある

どこに相談する?道路の下と敷地の中で窓口が違う

道路の下の下水道管やマンホールのことは、東京都下水道局の窓口が受け付けています。江東区の場合、局の案内では次のように分かれています。

相談したいこと 江東区の窓口
浸水など下水道に関する相談、排水についての相談 東部第一下水道事務所(03-3645-9647)
マンホールから水があふれている、下水の流れが悪い(詰まりなど) 下水道局 江東出張所(03-3645-9273)

また、局の案内では、大雨のときの緊急対応など水防のことや、浸水したあとの消毒については、区役所の窓口に問い合わせるよう分けられています。

一方、敷地の中や私道の排水設備はお客さまの財産で、下水道局では管理していないとされています。また、下水道局と関係があるような紛らわしい営業で、有料の排水設備の調査や清掃を勧誘する業者があるとして、局とは一切関係ないので注意するよう呼びかけています。

自分でやってよい範囲・業者に相談したいサイン

自分でできること

  • 雨水ます・側溝・ベランダの排水口のごみや落ち葉を取る
  • 土のう・水のうを用意し、出入口に置く場所を決めておく
  • ハザードマップで自宅の浸水のおそれを確認する
  • 排水ますのふたを開けて、水のたまりや汚れの様子を見る(道路との境目近くの「公共汚水ます」は開けない)

業者に相談したいサイン

  • 大雨のたびに、低い位置の排水口から水が上がってくる
  • 大雨のあとも流れが遅い・においが続く状態が戻らない
  • 排水ますの中に水がたまったまま引かない、木の根や固まりが見える
  • 半地下・地下室に逆流防止の設備があるか分からない、または長く点検していない

江東区を含む東京23区の下水道は、地区によって雨水と汚水を同じ管で流す合流式か、別々に流す分流式かが異なることがあります。自宅の地区の調べ方は下水道が合流式か分流式かを調べる方法で紹介しています。

よくある質問

江東区の土のうは、お店や事務所でももらえますか?

江東区の土のう配送は住宅への浸水被害を軽減するためのもので、店舗・事務所・事業所・駐車場などは対象外と案内されています。土のうが手に入らないときは、前の節で紹介した水のうの作り方を参考にしてください。

大雨のときにマンホールから水が噴き出していました。故障ですか?

東京都下水道局によると、集中豪雨で下水道管の水位が一気に上がると、管の中の空気が圧縮されてマンホールのふたの穴から地上へ噴き出し、主に路上の雨水が勢いよく噴き上げられることがあります。マンホールのふたが飛んだり道路が傷んだりしないよう空気を逃がす仕組みで、故障や不具合ではないとされています。マンホールから水があふれているときは、前の表の窓口に連絡してください。

使わなくなった土のうは、ごみに出せますか?

江東区は、土のうは清掃事務所では収集処分できず、産業廃棄物扱いになると案内しています。日常の管理と処分は自分で行うよう求められているため、処分の前に、区の河川公園課工務係に方法を確認しておくと安心です。

まとめ

  • 豪雨で下水道管の水位が上がると、道路面より低い場所の排水口から下水が逆流するおそれがある
  • 江東区には地盤が大きく沈下した地域がある。大雨浸水(内水)ハザードマップで自宅のまわりを確認しておく
  • 大雨の前は、雨水ます・側溝・排水ますのごみを取り、土のう・水のうを用意する。江東区の土のう配送の申し込みは、2026年は10月10日まで(過ぎたあとは次の受付を区のページで確認)
  • 半地下・地下室は、逆流防止弁付きのポンプ施設や止水板などで備える。ポンプ槽を付ける工事は、着手前に所管の下水道事務所へ手続きを確認する
  • 道路の下の下水道管は東京都下水道局、敷地の中の排水設備は所有者の管理。窓口を分けて相談する

江東区で、大雨のあとの排水の流れの悪さやつまりが気になるときは、東京23区の水道修理のページやつまり修理のページもあわせてご覧ください。

出典:東京都下水道局「地下室・半地下家屋の浸水対策のお願い」「浸水への備えを万全に!」「排水設備とは」「排水設備FAQ」「「公共汚水ます」のふたを開けないで!」、江東区「もしものときの浸水被害に備えて「土のう」を配付しています」「風水害に備えましょう」「江東区水害ハザードマップ(3種類)」「よくある質問集│江東区水害ハザードマップ(3種類)」「地盤沈下」。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。

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