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Beプラミングの水まわりブログ

給湯器の凍結を防ぐには?通水・残り湯・水抜きの使い分けと凍ったときの注意

ガス給湯器の凍結を防ぐ方法は、主に「給湯栓から少量の水を出し続ける(通水)」「追いだき付きなら浴槽に残り湯を残す」「長く使わないときは水抜きをする」の3つです。給湯器の本体には凍結を防ぐしくみがありますが、ノーリツは、つながっている配管までは凍結を防げないと案内しています。どの方法を使うかは、寒さの程度と、家にいるか・長く留守にするかで選びます。

この記事では、リンナイとノーリツの公式の案内をもとに、3つの方法の使い分けと手順、凍ってしまったときにしてはいけないこと、相談先を整理します(2026年10月時点の情報です)。機種によって手順が違うため、最後はご自宅の給湯器の取扱説明書で確かめてください。

給湯器の凍結はいつ・どこで起こる?

リンナイによると、給湯器の凍結に関する問い合わせは例年11月から2月にかけて増え、この期間は暖かい地域でも凍結に注意が必要としています。川崎市・横浜市・東京23区のように雪の少ない地域でも、冷え込みの強い朝は油断できません。

凍りやすいのは、給湯器の本体よりも、本体につながる配管です。ノーリツは、給湯機器は気温が下がると安全装置が自動的に作動して機器の凍結を防ぐものの、接続されている配管までは凍結を防止できないと説明しています。給湯機器に水を送る給水配管は屋外に露出しているため凍結しやすい、ともしています。

リンナイは、配管に巻いた保温材の切れ目など、金属部が見えている部分が凍結する場合があるとして、保温材でしっかり巻くよう案内しています。応急処置として、金属部が見えている部分にタオルなどを巻くと配管の凍結を予防できるともしています。ノーリツは、保温材を巻いていても、外気温が-4℃以下になると凍結する可能性が非常に高まるとしています。

リモコンの雪だるまマークは故障?

冬になると、使っていないのにリモコンに表示が出たり、本体から音がしたりして驚くことがあります。リンナイは、リモコンに雪だるまのマークや「凍結予防」の文字が表示されている間は自動ポンプ運転が作動しているとし、故障ではないと案内しています。給湯器が外気温3度未満を検知すると、凍結を予防するため自動で作動するとしています。

また、暖房やお湯を使っていないのに燃焼中(炎)のマークが表示されたときは、暖房配管の凍結を予防するために給湯器が自動で燃焼している、とリンナイは説明しています(暖房機能のある機種の場合)。

この自動の運転は、電気が来ていないと働きません。ノーリツは、外気温がある程度下がると凍結予防の安全装置が自動的に作動するとして、給湯機器の電源プラグは抜かないよう注意しています。冬のあいだ、節電のつもりでコンセントを抜くのは避けましょう。

リンナイは、停電時には自動の凍結予防は機能しないとして、水抜きを行うよう案内しています。また、外気温がマイナス15度以下など極端に低くなる日や、それ以上の気温でも風がある場合は、自動の凍結予防だけでは不十分として、給湯栓から水を出す方法や水抜きを行うよう案内しています。

凍結予防の3つの方法と使い分け

リンナイは凍結予防の方法として、①凍結予防ヒータと自動ポンプ運転(おいだき機能付や暖房機能付のみ)による方法、②給湯栓から水を出す方法、③器具の水抜きをする方法を挙げ、方法は機種によって異なるので取扱説明書を確認するよう案内しています。メーカーの案内をもとに、使い分けを表にまとめます。

方法 どんなときに ポイント
浴槽に残り湯を残す 追いだき付きの給湯器 循環アダプターより上まで水を残す
給湯栓から少量の水を出す 冷え込みが強い夜 配管や元栓の凍結予防にもなる
水抜き 長く留守にするとき・大寒波 取扱説明書の手順どおりに

表の「どんなときに」の欄は、メーカーの案内をもとにした当コラムの整理です。冷え込みが強い日は、残り湯と通水を組み合わせることもできます。ご自宅の機種でどの方法が案内されているかは、取扱説明書で確かめてください。

追いだき付きなら浴槽に残り湯を残す

追いだき機能付きの給湯器は、浴槽にためた水を循環させて凍結を予防します。ノーリツの案内による方法は次のとおりです。

  • 浴槽の循環アダプター(浴槽の壁にある、お湯が出入りする金具)の上部より5cm以上、残り湯(水)がある状態にしておく
  • ポンプが自動的に浴槽の水を循環させて凍結を予防する(凍結予防運転のときは燃焼しない)
  • リモコンの運転スイッチ(電源)は「入」でも「切」でもかまわない

ノーリツは、浴槽に水がないとポンプが空運転し、機器から大きな音が発生する場合があるとしています。リンナイも、循環金具より高い位置まで水をためるよう案内しています。

ここからは当コラムからの注意点です。小さなお子さんがいる家庭では、浴槽に水を残すと転落・溺水の心配があります。浴室のドアを閉める、子どもだけで浴室に入れないなど、ふだん以上に気をつけてください。

冷え込む夜は給湯栓から少量の水を出し続ける

給湯栓から少量の水を出し続けると、給湯器本体だけでなく、配管の凍結予防にもなります。リンナイは、この方法なら機器本体だけでなく給水・給湯配管、給水元栓・給湯栓などの凍結予防もできるとしています。

リンナイの案内による手順は次のとおりです。

  1. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  2. ガス栓を閉める
  3. 浴槽に排水栓をしてから、おふろの給湯栓を開け、1分間に約400ミリリットルの水を浴槽に流しておく

リンナイは、浴槽から水があふれることがあること、サーモ付やワンレバーの混合水栓の場合は設定を最高温度の位置にすること、浴槽の近くに給湯栓がない場合はシャワーホースを浴槽まで伸ばしてシャワー栓を開けることも案内しています。シャワーから流すときは、シャワーヘッドを浴槽にたまった水につからない位置に置くよう注意しています。ガス栓を閉めたあと、お湯を使うときの戻し方は取扱説明書で確かめてください。

ノーリツの案内では、リモコンの運転スイッチ(電源)を「切」にして、お湯の給湯栓(蛇口)を開いて少量の水を流したままにします。お湯を出す給湯栓であれば、おふろ・台所・洗面所のどこでもよく、いずれか1か所を開ければよいとしています。ためた水は、その後のお湯はりに使うこともできるとしています。

ここからは当コラムの目安です。水を流したままにした分は水道料金がかかります。冷え込みの強い夜だけにするなど、天気予報を見て判断するとよいでしょう。台所や洗面所の給湯栓で流す場合は、排水口がふさがっていないことも確かめてください。

長く留守にするときは水抜きをする

帰省や旅行などで長く家を空けるときは、通水や残り湯では対応できません。ノーリツは、長期不在時は機器内の配管の水が凍結して破損することがあるとして、凍結防止のために水抜きをするよう案内しています。

ノーリツは、取扱説明書の記載に従って正しく水抜きをし、配管内に水が残っていなければ凍結はしないとする一方、手順どおりに水抜きがされていない場合は機器内の複雑な部分に水が残り凍結するおそれがあるとしています。水抜きの方法は製品によって異なるため、必ずご使用の機種の取扱説明書を確認してください。取扱説明書が手元にない場合は、メーカーの公式サイトで型式から探せることがあります。型式は本体の銘板(ラベル)に書かれています。

家を空ける前の水まわりの確認は、長期不在で家を空ける前にやっておきたい水まわりチェック5つでも紹介しています。

凍ってしまったら|してはいけないこと

朝になってお湯が出ないときは、まず凍結を疑います。リンナイは、水道から蛇口までの配管で凍結が発生すると、給湯器が故障していなくてもお湯や水が出なくなり、自然に解凍するまで待つことで解決するとしています。ノーリツは、お湯と水は別の配管なので、水が出ていてもお湯を出すための配管が凍結していることがあるとしています。

リンナイは、給湯器が凍結したらリモコンの電源を切り、自然に解凍するまで待つよう案内しています。水が出るようになったら、給湯器や配管から水漏れがないか確認し、異常があれば点検や修理を依頼するようにとしています。

メーカーの注意書きから、凍ったときに避けたいことをまとめます。

  • 配管に熱湯をかけない:リンナイ・ノーリツとも、熱湯をかけると配管が破損するおそれがあるとしています。
  • 電源プラグを抜かない:ノーリツは、凍結予防の安全装置が自動的に作動するため、給湯機器の電源プラグは抜かないよう注意しています。
  • 電気コード・コンセントにお湯をかけない:ノーリツは、ぬるま湯で元栓を温める応急処置のときも、機器の電気コード・プラグ、コンセントにお湯がかからないよう注意しています。
  • ガス栓と給水元栓を間違えない:ノーリツは、元栓を操作するときにガス栓と間違えないよう注意しています。
  • ぬれたままにしない:ノーリツは、保温材や配管に水がついて残ると、再び凍結するおそれがあるとしています。

すぐにお湯を使いたいときの応急処置として、ノーリツは、給水元栓のまわりにタオルを巻き、人肌程度(30〜40℃)のぬるま湯をゆっくりかける方法を案内しています(リモコンの電源を切って給湯栓を少し開け、ガス栓を閉めてから行います。元栓が回るようになったら家の中の給湯栓を閉め、タオルを外して元栓のまわりの水を乾いた布で拭き取る手順です)。ただし、元栓が回るのに水が出ないときは、露出している別の部分が凍結している可能性があるとしています。当コラムとしては、元栓や配管の場所が分からないときは無理に作業せず、自然に解けるのを待つことをおすすめします。

エラー表示が出ているときは、給湯器のエラーコードが出たら|88・111・632で何を確認するかもあわせてご覧ください。水道管そのものの凍結と解かし方は水道管凍結の正しい解凍方法と予防策で紹介しています。

凍結で壊れたら保証は使える?相談先は?

リンナイ・ノーリツとも、凍結により機器が破損した場合の修理は、保証期間内でも有料になると案内しています。予防の手間をかけておく価値はここにあります。

また、ノーリツは、配管が凍結している場合はサービスマンが伺っても対応ができかねるとして、配管凍結が考えられる場合は訪問を断る場合があるとしています。リンナイも、修理や点検を依頼すると、給湯器の破損がない場合でも出張料が発生するとしています。水が漏れているときは先に止水栓を閉めたうえで(下記)、まずは気温が上がるのを待ち、解けたあとに水漏れやエラーが残っていないかを確かめてから相談するのが順番です。

自分でできること

  • 取扱説明書で、自宅の機種の凍結予防の方法(残り湯・通水・水抜き)を確かめる
  • 冬の前に、配管の保温材の破れや、金属部が見えている所がないかを目で見る
  • 冷え込む夜は、残り湯を残す・少量の水を出すなど、取扱説明書の方法で予防する
  • 凍ったらリモコンの電源(運転スイッチ)を切り、気温が上がって自然に解けるのを待つ(電源プラグは抜かない)

相談したいサイン

  • 解けたあとも、給湯器や配管から水が漏れている
  • 気温が上がってもお湯が出ない、エラー表示が消えない
  • 保温材がぼろぼろで、巻き直しや交換が必要そう

リンナイは、給湯器から水が漏れている場合は止水栓を閉めるよう案内しています。修理を頼むときは、本体の銘板でメーカーと型式を、リモコンにエラーコードが出ていればそのコードをメモしておくと、話がスムーズです。リンナイは、依頼先として契約のガス会社やメーカーの窓口を挙げ、賃貸住宅の場合は管理会社へ依頼するよう案内しています。ノーリツは、保温材の取り付けは販売店・工事店に依頼するよう案内しています。

なお、当サイト(Beプラミング)は各メーカーの販売店・修理窓口ではありません。メーカーの保証や修理は、各社の窓口へご相談ください。給湯器の修理・交換や、配管の水漏れについてはBeプラミングでもご相談を受け付けています。

よくある質問

マンションの給湯器も凍結しますか?

リンナイは、集合住宅の場合、給湯器はガスメーター付近やバルコニーに設置されている場合があるとしています。屋外に置かれた給湯器や配管は、マンションでも冷え込みの影響を受けます。リンナイは暖かい地域でも凍結に注意が必要としているため、ご自宅の給湯器の設置場所と、取扱説明書の凍結予防の方法を確かめておきましょう。

水を出し続けると水道代はどのくらいかかりますか?

料金は水道局や使う量、時間によって変わるため、この記事では金額を示していません。リンナイの手順は1分間に約400ミリリットルを流す方法です。ご自宅の水道料金は、お住まいの地域の水道局の料金表でご確認ください。

雪が積もったときに気をつけることは?

ノーリツは、積雪で給湯機器の排気口がふさがれた状態で機器を使うと、不完全燃焼や異常着火が発生し事故や故障の原因になるとして、降雪時は機器に雪が積もっていないことを確かめてから使うよう案内しています。屋根から落ちた雪で給排気口がふさがるケースもあるとしています。

エコキュートやハイブリッド給湯機も同じですか?

この記事はガス給湯器を中心にまとめています。ノーリツは、ハイブリッド給湯機の場合は、ガス給湯機・貯湯ユニット・ヒートポンプユニットの電源を切らず、大寒波が予想される場合や長期間使用しない場合は水抜きを行うよう案内しています。エコキュートなど電気の給湯機は、機種ごとの取扱説明書に従ってください。

まとめ

  • 給湯器本体には凍結を防ぐしくみがあるが、つながっている配管までは防げない
  • 冬は電源プラグを抜かない。雪だるまマークや運転音は故障ではない
  • 追いだき付きは、循環アダプターの上5cm以上(ノーリツの案内)まで残り湯を残す
  • 冷え込む夜は給湯栓から少量の水を出し続ける。長く留守にするときは取扱説明書どおりに水抜き
  • 凍ったら熱湯をかけず、リモコンの電源を切って(電源プラグは抜かない)自然に解けるのを待つ。凍結による破損は保証期間内でも有料修理

給湯器の寿命や交換のサインは給湯器の寿命は何年?交換を考えたいサインと日ごろの確認ポイントで紹介しています。給湯器の修理・交換をご検討の方は、給湯器の修理・交換のページもあわせてご覧ください。

出典:リンナイ「凍結による給湯器の破損・故障にご注意ください」「給湯器の凍結予防の対処方法は?」「給湯器|《冬季》凍結予防方法はありますか?」、ノーリツ「寒波・凍結・積雪の場合」「【寒波・凍結・積雪】長期間、給湯器を使わない場合の凍結予防」。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。

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